--開発から4年でS660の発売を迎えた
「期待以上の車ができた。これまでスポーツカーから離れていた人に乗って、スポーツカーを楽しむ姿を周囲に伝染させてほしい。私は小さなころから車が大好きだった。S660の走る姿を見て、自分たちと同世代の人や小さな子供が『車ってかっこいい』『車っておもしろい』という子供のころの自分が味わったような感覚を味わってもらいたい」
むくもと・りょう 小学3年生の時に、ホンダ創業者、本田宗一郎氏の自伝を読んで同社へのあこがれを募らせた。高校卒業後の平成19年、ホンダに入社し、モデラーとして試作車の模型作りを担当。21歳のときに、社内公募で軽自動車のスポーツカーを提案してグランプリを獲得。23年3月から、同社最年少の開発責任者として「S660」の開発に携わった。岡山県出身