ソフトバンク参入で激変した市場 業界にADSL“旋風”巻き起こした孫社長の執念 (3/5ページ)

2015.4.28 06:36

ソフトバンクは従来の半値でADSLサービスに参入。モデムを無料で配り、シェアを伸ばした=2002年10月、東京都渋谷区(同社提供)

ソフトバンクは従来の半値でADSLサービスに参入。モデムを無料で配り、シェアを伸ばした=2002年10月、東京都渋谷区(同社提供)【拡大】

 ヤフーBBが無料でモデムを配ったり、他社より大幅に安い料金を設定できたりしたのは、契約100万件を前提にモデムや通信設備を大量に安く調達したからだった。当初は無料で借りられたNTT局舎内のADSL用伝送装置のスペースを全て“占拠”し、他のADSL事業者の怒りを買ったこともある。

 ADSL事業の立ち上げを担当した宮本は、NTTデータでシステム開発を20年間担当した後、長距離通信事業者の日本高速通信(現KDDI)、CATV事業者のタイタス・コミュニケーションズ(現JCOM)を経てソフトバンクに入社した。

 ソフトバンクの急成長を目の当たりにした宮本は「孫さんは運も強いが、事業への執念は他の新電電トップより一桁違う」と舌を巻く。06年の携帯電話事業参入時に「10年以内にドコモを抜く」と豪語した孫は、低料金戦略や米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」投入、さらにM&A(企業の合併・買収)で契約数を一気に伸ばし勢力図を塗り替えた。

「サラリーマン社長にはできない決断力を持つ」(NTT幹部)

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