ソフトバンク参入で激変した市場 業界にADSL“旋風”巻き起こした孫社長の執念 (5/5ページ)

2015.4.28 06:36

ソフトバンクは従来の半値でADSLサービスに参入。モデムを無料で配り、シェアを伸ばした=2002年10月、東京都渋谷区(同社提供)

ソフトバンクは従来の半値でADSLサービスに参入。モデムを無料で配り、シェアを伸ばした=2002年10月、東京都渋谷区(同社提供)【拡大】

 規制緩和を求めて郵政省に足しげく通ったのが、CATV事業への本格参入を検討していた西村だった。「CATV市場の自由化を模索していたらしい郵政省にとっても、渡りに船だった」という制度改正を機に住商は95年1月、米テレコミュニケーションズ(現リバティー・グローバル)と合弁でJCOMを設立した。

 阪神・淡路大震災の翌日、国内が混乱する中で発足したJCOMだが、地域CATV会社を相次ぎ傘下に収め、業界最大手に成長。電話やインターネットへと事業範囲を広げ、12年にはKDDIの連結子会社となった。

 KDDIは電力系通信会社に続き、家庭につながる「ラストワンマイル」と呼ばれる通信回線の獲得に走った。しかし、NTTグループの光サービス卸によって、設備投資の優位性が揺らぎ始めているのも事実だ。(敬称略、年齢は現在)

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。