ただ、高橋社長は2月3日、27年3月期の連結業績予想で最終赤字に転落すると発表した会見では「前の経営危機ほどじゃないという感覚は我々にはない」と語っていた。
さらに、業績が失速する前の昨秋には社内メッセージで「一部事業のわずかなほころびが全社に影響しかねない薄氷といえる状況」「危機を乗り越えたと思っている方がいたら直ちに考えを改めてください」とアピールしていたのと比べると、シャープが置かれた状況が明らかに変化したことを浮き彫りにしている。
構造改革やリストラについて連日のように報道される状況では、社員に緊張感を持たすためムチを入れるより、社内が浮き足立つことを防ぐことが喫緊の課題となっているといえる。
しかし額面通りに受け取る社員は多くなく、「自分たちの仕事がどうなるのか分からなくて不安に駆られる社員が多い」(関係者)のが実情という。