関電システムソリューションズが新電力向けに開発した顧客管理用ITシステム「NISHIKI」の発表会=3月、東京都内(同社提供)【拡大】
サービスはこれだけにとどまらない。自前のデータセンターをもたない小規模事業者にはセンターを貸し出す。「新電力を設立したものの、事業の進め方が分からない会社もある」と事業相談も受ける。料金メニューの提案など、電力小売りの根幹についてもアドバイス。ここでも「関電でのノウハウを提供することになる」(橘副本部長)という。
まさに至れり尽くせり。3月の発売以降、4月上旬までに4社から受注するなど出だしは好調な滑り出しだ。
新たな孝行息子を目指す
「そこまでやって大丈夫か」
親会社の関電との取り引きで培ったノウハウを惜しみなく新電力に提供する事業に対し、他の電力会社のIT子会社から心配の声が寄せられる。
既存の電力会社にとって割安な電気料金で顧客を奪っていく新電力はにっくき敵である。原子力発電所の長期停止による収支悪化で値上げが相次いだ電力会社からの契約離脱が広がるなか、新電力のシェアは4%強まで上昇している。関電管内でも平成25年の値上げ以降、大口契約の離脱が相次ぎ26年度は新電力への乗り換えが過去最多となった。