関電システムソリューションズが新電力向けに開発した顧客管理用ITシステム「NISHIKI」の発表会=3月、東京都内(同社提供)【拡大】
既存の電力会社の大半は傘下にシステム開発会社を抱えているが、業界関係者は「親会社以外にノウハウを提供する例は聞いたことがない」と打ち明ける。
なぜ、関電システムソリューションズはここまでやるのか。
関電関係者は「商売の種があれば、どん欲に取り組む関電グループのDNAでは」と指摘する。その例にあげられるのが関電グループで通信事業を手掛けるケイ・オプティコム(大阪市北区)だ。
関電の電力線網を基盤にして光回線「eo光」を拡大。戸建て向けの光電話を国内で初めて手掛けた進取の気風が特徴だ。大幅な値下げ攻勢を繰り返して圧倒的なNTT西日本のシェアを切り崩す業界の風雲児とされる。関西の一部ではケイ・オプティコムのシェアがNTT西を上回っているされる。
業績も好調。関電本体が巨額赤字で苦しむなか、関電の連結決算を下支えしている。他の電力会社も通信子会社を抱えるが、巨大インフラ網をもつNTTグループとの競争では厳しい戦いを強いられており、ケイ・オプティコムの健闘は異例だ。関電システムソリューションズの萩原章文常務は「関電から『どんどん外販をやってくれ』といわれている」と明かす。商機がぶら下がっているのに取り組まない手はないというわけだ。