日本の自動車大手がインドでの生産能力増強や販売網の拡充に動いている。スズキは約600億円を投じて新工場の建設を進め、ホンダも2016年までに現地の生産能力を現在よりも約30%増の30万台にする。トヨタは販売網の整備を急ぐ。発足から26日で1年を迎えたモディ政権が進めてきた経済改革の下で内需は上向き、乗用車の販売は2年ぶりに回復。12億人を超える人口の多さから、インドの自動車市場は潜在的な成長力が高い。需要の伸びをにらんで欧州勢や現地メーカーも攻勢を強めており、顧客争奪戦は激化している。
スズキ、新工場建設
「(今年度は)10%くらいの伸びを期待している」。インドの乗用車市場で45%のシェアを持つマルチ・スズキの親会社、スズキの幹部はこう語り、現地での販売増に意欲をみせる。
スズキは1月から、北西部グジャラート州で新工場の建設に乗り出した。新工場の生産能力は年25万台。予定通り17年に稼働すれば、現地での生産能力は年175万台に高まり、日本での販売台数(軽自動車含む)の2倍超に匹敵する規模になる。同社は日本のライバル他社に先駆けて1983年にインドに進出しており、鈴木修会長兼社長は新工場を「新時代の幕開け」と位置づける。