インド自動車工業会によると、14年度の乗用車販売台数は前年度比3.9%増の260万1111台と、2年ぶりにプラスとなった。経済再生を公約に掲げたモディ政権が昨年5月に誕生したことを受け、株価が上昇するとともに、燃料価格の低下やインド中央銀行の利下げに伴うローン金利の低下も、自動車の需要回復を後押しした。
米調査会社、フロスト&サリバン自動車・交通運輸部門南アジア地域ディレクターのカウシーク・マドハヴァン氏は「インドの乗用車市場は金利の影響を受けやすい」とし、政府の金利政策が販売台数の行方を左右するとしながらも「20年には(日本市場を上回る)530万台規模に拡大する」と予測する。東南アジアなどで需要の伸びが停滞する中で、インドの存在感は増すばかりだ。
成長市場の需要を取り込むには、生産力とともに販売網の拡充も重要だ。インドへの企業進出をサポートするコンサルティング会社、エルエス・パートナーズ(東京都新宿区)の松野小百合社長は「インドの自動車市場の成長を支えたのは農村部。いかに農村部で販売網を拡大できるかが自動車各社の業績を左右する」と指摘する。