インドでの生産体制の整備が遅れていたホンダも2014年に第2工場を稼働させ、年産能力を24万台に拡大した。販売の伸びに対応するため、さらに72億円を投じて設備を増強し、16年中には年産能力を6万台引き上げる。
ホンダは13年にインドで人気の高いディーゼル車の小型セダンを発売し、14年度はシェア7%を確保して4位に浮上。今年は「フィット」をベースにした小型車「ジャズ」の新型車投入を予定しており、15年度の販売台数は前年度比32%増の23万1000台を計画する。
日本勢の生産能力の拡大は、現地の部品メーカーにも波及効果をもたらしている。住友電装が出資し、ワイヤハーネスなどを製造するマザーソン・スミ・システムズの幹部は「16、17年には私たちの生産ボリュームも向上するだろう」と話す。
一方、米フォードや国内シェア3位の現地大手マヒンドラ・アンド・マヒンドラなども生産能力の拡大に乗り出し、競争は激化。日本勢で3位のトヨタはインド向けに開発した小型車「エティオス」の投入で12年度の販売は17万台に上ったものの、14年度は13万5000台に減少し、苦戦を強いられている。