丑の日、ウナギ離れに歯止め? 稚魚高騰も安価で調達済み、店頭価格は値ごろに (3/4ページ)

2015.6.12 06:36

ふっくらと香ばしく焼き上げられるうなぎ=大阪市北区のうなぎ専門店「志津可」

ふっくらと香ばしく焼き上げられるうなぎ=大阪市北区のうなぎ専門店「志津可」【拡大】

  • 資源量の減少が指摘されているニホンウナギ(東京大大気海洋研究所提供)

 1000円かば焼きも

 大手スーパーの価格動向について、日本鰻輸入組合の森山喬司理事長は「昨年の大手スーパーのかば焼きは1匹1500~2200円だった。今年は1300~1800円で提供できるのでは。小ぶりなら、1000円程度のかば焼きも店頭に並ぶかもしれない」と予想する。

 一方、安価な国産ウナギを調達できなかった中小規模のスーパーは、割安な中国産や台湾産などの輸入かば焼きで商戦を乗り切る構えだ。「今年は円安で輸入品の値が比較的高く、メリットが薄い。品不足となるスーパーが出てくるかもしれない」(森山理事長)といい、苦戦を強いられそうだ。

 とはいえ、足元のウナギの価格に一喜一憂しているだけでは、消費者のうなぎ離れに歯止めがかかりそうにない。総務省の家計調査によると、丑の日がある7月にうなぎのかば焼きを買った家庭は昨年、29%しかなかった。2006年までは家庭の半分が購入していたが、稚魚の不漁で価格が高騰し、これが消費者離れを起こしている。

消費者に値頃感があるうなぎ料理をどうやって提供するのか…

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