さらに、ウナギの乱獲を防ぐため、資源管理の徹底も進む。今月1~3日、札幌市で開かれたウナギの資源保護策に関する国際会合で、日本と中国、韓国、台湾の4カ国・地域は次の漁期に養殖池に投入できる稚魚の量を今漁期の上限と同水準とすることで一致した。
4カ国・地域は昨年9月、自主的な取り組みとして養殖を制限することで合意し、今漁期に養殖池に入れる稚魚の量を前漁期比で2割削減した。2年連続の削減は見送られたが、国際会合では今後、法的な拘束力のある規制の構築に向けて話し合いを継続する。日本の養殖団体は、食文化を守るためにも協力する考えだ。
中長期的なウナギの供給が不安定な中、消費者に値頃感があるうなぎ料理をどうやって提供するのか。業界関係者の知恵の結集が求められる。(佐藤克史)
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