【タカタ会長会見詳報】（１）死傷者出したと「認識」も「まだ要因解析中、コメントできない」 (2/4ページ)

　≪タカタの経営幹部が事故原因について分析を説明。根本的な要因は究明中としながらも、高温多湿の環境下で長期間さらされたことや製造上の精度のばらつきなど複数の要因が重なったことが原因との見解を示し、設計上の不備などは否定した。その後始まった質疑応答では、リコール問題がここまで拡大した背景を問う記者に対し、かみ合わない回答が続く≫

　高田氏　「まずはじめに申し上げたが、亡くなられた方々に、大変申し訳なかったとおわび申しあげる。α事案（不具合の原因が既に特定された事案）については、不備、不足があった。この件についてはすぐにリコールを行ってきた。だが、残念ながら現在もβ事案（不具合の原因が特定できていない事案）は、市場から回収したものを解析している。今のところ原因究明に至っていない」

　≪タカタが披露した事故責任の分析は、『タカタの責任ではない』という意味か？と問う記者に対し、経営幹部が応える。ただ、明確な答えはない≫