会見に臨むタカタの高田重久会長兼社長=25日午後、東京都港区(川口良介撮影)【拡大】
清水博取締役兼執行役員品質保証本部長 「β事案については解析を続けている。(分析を依頼した)ドイツのフラウンホーファー協会がガス発生剤の安定化、アカデミックな解析を行っている。今後も継続して解析していく。現在、究明できていないものは、高温多湿の環境で継続的に長時間さらされたときにどうなるか。それに関するガス発生剤の解析内容からある程度みえてきた。製造上の精度のばらつきは、車によっても違う。明確な答えはないが、製造基準内ではあるが、若干違うことがあり、精度上のばらつきがあるのではないかという推測。明確なことは説明できない状況」
高田氏 「本件の責任体制については、大変申し訳ないが、どういうことの要因かはまだ解析中。残念ながら、今の段階ではコメントできない」
≪安全を優先すると繰り返しながら、経営トップが説明責任を果たしてこなかったことを問う声が上がる≫
高田氏 「まず、私が直接説明する機会がなかったことは大変申し訳なかった。亡くなられました方々、おけがをされた方々には大変申し訳なかった。われわれの会社は安全を生業にした商売。それなのに、残念ながら今回の内容では、安全を考慮すべき商品でななかった。私としては、関係当局とも話をしてきたが、安全を提供することが第一だと考えている。何度もお話しするタイミングを逸してきたと思っている」
--高田会長はタカタ製のエアバックで、何人亡くなっていると認識しているのか