目玉だったハンプ容疑者(左)の抜擢人事。豊田社長の胸中は…【拡大】
トヨタ自動車初の女性役員となったジュリー・ハンプ容疑者が麻薬取締法違反容疑で逮捕された事件。会社側は当初、ハンプ容疑者をかばう姿勢を見せていたものの、本人から辞任届が出されると一転、受理することを決めた。トヨタは今後も人材の多様化を進めていく考えを強調しているが、“トカゲのしっぽ切り”とも取られかねない対応に、専門家からは厳しい声も出ている。
■信じていたのでは…
「『(ハンプ容疑者を)信じている』と言っていたのに、状況が何も変わっていない中で判断を変えたのは一貫性がないのではないか」
危機管理コンサルタントで「リスク・ヘッジ」社長の田中辰巳氏は、トヨタが6月30日にハンプ容疑者が提出した辞任届を受理したことを疑問視する。
トヨタは逮捕翌日の6月19日に緊急記者会見を開催。豊田章男社長が「捜査を通じて(ハンプ容疑者が)法を犯す意図がなかったことが明らかにされると信じている」と述べた。
ハンプ容疑者本人も逮捕当時「麻薬を輸入したとは思っていません」と容疑を否認していたとされる。