目玉だったハンプ容疑者(左)の抜擢人事。豊田社長の胸中は…【拡大】
田中氏は「『辞表が出されても起訴された段階で受理する』というのならわかるが、『渡りに船』で受け取ったら一貫性がない。社員も恩情のある会社だと思っていたのに『我が身大切か』と感じてしまうのではないか」と指摘する。
東京地検は勾留期限を8日まで延長したが、まだ刑事処分を決めたわけではない。
さらに田中氏が問題視するのは、逮捕直後の会見だ。豊田社長は「世間をお騒がせすることになり、誠に申し訳ない」と述べた。
田中氏は「『世間をお騒がせして』というのは発覚を詫びているのであって、発生したことを詫びていない。受け取る側にしてみれば(会社が)本当に悪いと思っているとは思えない」と指摘。
「会社や役員の不祥事があった場合、かばうという選択は間違い。『国を挙げて薬物乱用防止に取り組んでいる中、事実なら誠に申し訳ない。慚愧に堪えない』というべきだった」と断言する。
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トヨタは今月1日、ハンプ容疑者の辞任を発表した際も、辞任届を受理した理由について「多くの方々に心配や迷惑をおかけしていることを勘案し、受け入れることにした」と説明した。
業界関係者は「(ハンプ容疑者を)悪いと認めると、彼女を選んだ経営陣の責任になるからではないか」と指摘する。
逮捕翌日に社長自ら迅速に記者会見を開き、謝罪したことを評価する声は少なくない。説明不足で問題が拡大した2009~10年の大量リコール(回収・無償修理)問題の反省があるとの見方もある。