トヨタ女性役員逮捕で辞任届受理 社長の『信じている』はどこへ… (3/3ページ)

2015.7.6 12:14

目玉だったハンプ容疑者(左)の抜擢人事。豊田社長の胸中は…

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■迅速な記者会見には評価の声も

 ただ、別のPRコンサルティング会社社長は「事実関係が把握できず、関係者の処分も決めていない段階で、トップが出て何か話すというやり方は違和感がある」と指摘する。

 起訴などの刑事処分が出た段階で、本人の解雇や経営陣の処分を決め、会見で説明するのが「一般的なセオリー」という。

 もちろん、今回の逮捕容疑はハンプ容疑者個人であり、捜査が継続している中、会社側としてできることは限られる。

 ハンプ容疑者が輸入した疑いがあるオキシコドンは、米国では医師の処方が必要だが、処方される機会は多いとされ、医療機関などで厳重に管理される日本とは扱いが異なる。

 それでも、田中氏は「一般社員なら個人の問題で済むが、(逮捕されたのは)社会に企業のコンプライアンス(法令順守)を発信しなくてはならない広報担当の役員だ」と重大性を指摘する。

 トヨタは、ハンプ容疑者の辞任を発表した声明で、「改善すべき点は改善した上で、多様性を尊重し、『適材適所』に基づいた人材登用を今後とも進めてまいる」と表明。「真のグローバル」化へ、今後も人材の多様化を進める考えだ。

 外国人のヘッドハンティングも手がける人材紹介会社は「採用する側、される側の双方が文化の違いに気を付ける必要がある」と指摘する。

 役員を採用する際の調査など、トヨタの“改善”の内容が改めて問われることになる。

(田村龍彦)

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