ひとつは、アップルウオッチを着けた中国人女性2人組がベルリンを旅するもの。もうひとつはこれの逆バージョンで、アップルウオッチを着けたドイツ人女性2人組が北京を旅するもので、もうひとつはアップルウオッチを着けてフィットネスに精を出す人々が題材ですが、こちらも出演しているのはほとんど女性です。
このフォーチュン誌は、米大手リサーチ会社NPDグループの調査結果を引用し、スマートウオッチの所有者の71%は男性であり、女性の所有者は男性よりも多くのお金をかけてスマートウオッチに多くのアプリ(ソフト)をダウンロードしたがっていると指摘し、アップルウオッチが成功するかどうかは女性とアプリの多様化にかかっているとの論調で報じました。
つまり、アップルウオッチの人気を爆発させるには、女性がうっとりするようなファッショナブルなフォルムや、説明不要&単純明快な操作機能、そして多種多様なアプリが不可欠なわけですが、これらのいずれもがいまのアップルウオッチには完全に欠けています。今後のアップルの巻き返し策に注目したいですね。
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【プロフィル】岡田敏一(おかだ・としかず) 1988年入社。社会部、経済部、京都総局、ロサンゼルス支局長、東京文化部などを経て現在、編集企画室SANKEI EXPRESS(サンケイエクスプレス)担当。ロック音楽とハリウッド映画の専門家。京都市在住。