大和ハウスが物流に力を注ぐ理由 創業者の遺志継ぐ「Dプロジェクト」 (4/4ページ)

2015.9.22 17:07

大和ハウス工業の発展の礎となった「パイプハウス」(同社提供)

大和ハウス工業の発展の礎となった「パイプハウス」(同社提供)【拡大】

  • 大和ハウス工業グループの物流施設
  • 大和ハウス工業のグループ会社が建設した物流施設で働く女性従業員ら=今年8月、大阪市港区(西川博明撮影)
  • 大和ハウス工業のグループ会社が建設した物流施設で働く女性従業員ら=今年8月、大阪市港区(西川博明撮影)

 福崎地区で平成20年6月に完成した4階建ての物流施設「Dプロジェクト大阪ベイ港ロジスティクスセンター」は事務用品の卸商社、エスコ(大阪市西区)が借り受け、国内に商品を配送する物流拠点としている。

 福崎地区にはかつて旧国鉄の貨物駅があった。近隣は住宅地となっており「パート従業員を集めやすく、高速道路も近く、梅田や難波へのトラックの配送が10~20分程度と立地が良い」(大和ハウス工業)といい、今後もグループの物流施設の集積を進めていく考えだ。

 大和ハウスは首都圏や関西などに約200カ所の物流施設を開発している。今後も関西ではパナソニックのテレビ事業の発祥の地である同社茨木工場跡地(大阪府茨木市)で地上5階前後の物流施設を建設するほか、兵庫県三田市の産業団地、奈良県五條市の南大和テクノタウンでも物流施設を開発する計画だ。

 海外でもベトナム、インドネシアの各工業団地を通じ、物流施設の開発を進める。大和ハウスは40年後には石橋信夫氏の遺志をくむ形で、27年度見通しの約3・3倍となる「売上高10兆円構想」を目指す。

 成長の“伸びしろ”が大きい物流を取り込む「Dプロジェクト」は10兆円構想の実現性を占う試金石にもなりそうだ。

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