「幅広く国民に保有してもらう」との政府の意向を踏まえ、今回売り出す株式の8割が国内向けで、その95%を個人に販売する。金融業界で長年叫ばれてきた「貯蓄から投資へ」の流れは加速するか。郵政3社の上場は起爆剤となる可能性を秘めている。
証券会社にとっては、郵政3社の上場はただの商機ではない。だれもが知る企業群で、全国約2万4000の郵便局網を擁するだけに、「多くの国民に投資を始めてもらい、投資家の裾野が広がるきっかけになる」(日本証券業協会の稲野和利会長)と期待を寄せる。
SMBC日興証券によると、郵政3社の上場が承認された9月10日から約1週間でインターネット経由で受けた口座開設の資料請求の件数が2014年度の約6.5倍に急増、その後も約4倍で推移している。
ネット証券でも追い風が吹いている。カブドットコム証券は、8月まで毎月4000~5000件台で推移していた口座開設数が9月に一気に1万2000件超まで伸び、10月も19日までに1万1000件を超えた。担当者は「郵政3社の上場効果が一因の可能性が高い」と語る。