潤沢な利益を原資
携帯事業者は否定するが、15年9月中間決算で各社の業績が好調だったことも“駆け込み”説に信憑(しんぴょう)性を持たせている。KDDIの9月中間期の営業利益は4514億円で通期予想に対する進捗(しんちょく)率は55%、ドコモは4625億円で65%、6857億円のソフトバンクは通期予想は未公表だが、前期の9827億円と比較すると実に70%に達する。潤沢な利益をキャッシュバック積み増しの原資にしているとの見方もある。一方、調査会社は「『アイフォーン』旧モデルやアンドロイド端末などスマホの在庫処理も要因」と分析する。
しかし、「こんな割引は今後できなくなります」(家電量販店)というセールストークが利用者の駆け込み意識をあおっているのは確かだ。(芳賀由明)