台湾で始まり、日本へと進出したKKBOXの場合は、「配信だけでなく台湾と香港で音楽情報誌を出し、独自のライブ事業も行っている」(KKBOX Japan代表の八木達雄氏)といった具合に、音楽を核に多角化を進めていく事業スタンス。AWAは、「毎日ログインするたびに、新しい音楽と出会ってほしい」(プロデューサーの小野哲太郎氏)という目的を掲げ、新曲だけでなく古い曲も聴いてもらえるよう「リコメンドとプレイリストに重きを置く」(小野氏)スタンスで展開している。
メッセンジャーアプリのLINEをサービスの基盤に持つLINE MUSICの場合は、「LINE×ミュージックという提案を進められるか」(取締役の高橋明彦氏)に取り組んでいるとのこと。日々のコミュニケーションに利用しているLINEと連携して「コミュニケーションの中に音楽が使われる仕掛けを作る」(高橋氏)。例えば、仲間どうしでテープを貸し借りしていたような行為を、LINEを介して行うようなカルチャーを浸透させることで、独自性のあるストリーミング音楽配信サービスを行えるようになるという。
レコード会社が参加して、古くから音楽のネット向け配信を行ってきたレコチョクの場合は、CDにとって変わるサービスといった認識は持っていない。「アナログが聴かれるようになっているように、音楽の聴き方は増えている。お客の嗜好が多種多様になる中で、選んでもらえる環境を、いかに多く作っていくかが我々のやること」(執行役員の山崎浩司氏)だという。