ビール大手5社が14日発表した平成27年のビール類(ビール、発泡酒、第3のビール)の課税出荷数量は前年比0・5%減の4億2492万ケース(1ケースは大瓶20本換算)だった。最盛期の夏場の天候不順などで、11年連続の前年割れで過去最低を更新した。
種類別ではビールが0・1%増の2億1489万ケースとなり、平成8年以来、19年ぶりのプラスとなった。新商品の投入や商品の刷新効果などが奏功した。発泡酒は0・3%増の6146万ケースで、2年連続のプラス。一方、第3のビールは1・7%減の1億4856万ケースで、2年連続のマイナスとなった。
メーカー別のシェアはアサヒビールが前年比変わらずの38・2%と、6年連続で首位。キリンビールは0・2ポイント増の33・4%、サントリービールは0・3ポイント増の15・7%とシェアを伸ばす一方で、サッポロビールは0・5ポイント減の11・8%だった。