ビール大手4社の10月のビール類(ビール、発泡酒、第3のビール)販売が12日、出そろった。キリンビールとサッポロビールの販売数量が前年同月比でマイナスで、アサヒビールは前年同月並みを確保した。サントリーは9月に発売した「ザ・モルツ」などが好調でプラスとなった。
ビール類の販売数量はキリンが4%減、サッポロが約1%減。サントリーは10%強のプラスと二けた増となった。
サントリーは9月上旬に発売した普及価格帯の新商品「ザ・モルツ」やギフト向けなど販売が好調だった。アサヒは、主力の「スーパードライ」が前年並みとなったものの、発泡酒の販売の落ち込みが響いた。キリンビールは主力のビール「一番搾り」の業務用が好調だったものの、発泡酒「淡麗」などの販売が低調だった。サッポロは主力のビール「黒ラベル」が0・6%増となったものの、発泡酒「極ZERO(ゴクゼロ)」が23%減と落ち込んだことが響いた。