鹿島は15日、津波の再現実験に用いる同社技術研究所(東京都調布市)の「マルチ造波水路」を改修し、報道陣に公開した=写真(山沢義徳撮影)。水流で波を造るポンプを強化し、従来の2倍にあたる高さ20メートルを想定した波(20センチ、縮尺100分の1)を起こせるなど、性能を向上したという。
同設備は千葉県銚子沖の洋上風力発電施設の強度確認などに使われた。改修に伴い水路の幅も50センチ広げて1・2メートルとし、より大きな模型での実験もできるようになる。「東日本大震災後は実験ニーズが多様化しており、あらゆる想定に対応したい」(同研究所)という。