キリンビールの労使が平成28年春闘で、ベースアップ(ベア)を実施する方向で詰めの交渉に入ったことが14日、わかった。キリンビールのベアの実施は平成13年以来、15年ぶり。キリンビールの27年12月期は営業減益となったものの、27年のビールの販売が8年ぶりに前年実績を上回ったほか、ビール類(ビール、発泡酒、第3のビール)の販売シェアが6年ぶりにプラスになった。ベアを実施することで、従業員の士気向上につなげたい考えだ。
キリンビールの労働組合は3千円を求めており、経営側は16日以降、回答する予定だ。キリンビールのベアは13年に月580円(35歳モデル)の実施を最後に見送られていた。