燃費試験の不正行為について記者会見で謝罪する三菱自動車の相川哲郎社長(中央)=20日、国交省【拡大】
三菱自動車と合同で次期型車両の開発を行っていた日産自動車が、昨年11月に発見。三菱自動車で調査していた。不正を行ったのは性能実験部で、部長が指示したとしている。三菱自動車は「操作は意図的なもの」としている。安全性能に問題がないため、リコール(回収・無償修理)にはならない見込み。
相川社長は経営責任について「この問題を解決し、再発防止の道筋をつけるのが私の責任だ」と述べた。
三菱自動車は、リコールにつながるクレーム情報を隠蔽(いんぺい)していたことが2000年に発覚。国交省に届け出ず、欠陥部品を陰で改修して直す「ヤミ改修」を行っていた。04年にも過去に同様の行為があったことが分かり、厳しい批判を浴びた。