そこでホロレンズを使うことで、目の前に実物大のエンジンを表示させ、手に取るように機構を学んだりすることができる。ホロレンズは、多くの仮想現実(VR)と違い、マイクロソフトがMR(混在現実)と呼ぶように、現実空間にホログラフのように映像をシースルー型の眼鏡に投影させ、それに対してユーザーの指で操作を行いインタラクションできる。また、単体で動作し、PCやスマートフォンはもとより、電源ケーブルも不要なため、実物大のエンジンの周りを移動しながら眺めるということもできる。
もう一つのアプリケーションは、運行乗務員向けのコックピット訓練プログラム。従来、デジタルなシミュレーターも利用されているが、1人の訓練生が利用できる時間が限られている。それを補う目的で利用されていたのが、紙に計器やスイッチ類を描いた簡易模型だ。
運行乗務員の場合も、コックピットのどこに何があり、どういう手順で作業するということを体に覚えさせる必要がある。しかし、紙の簡易模型は押しても反応しないし、1人の生徒に1人の教官が付き添い、手順が間違っていないかを確認する必要がある。