ホロレンズを使うと、目の前にやはり実物大のコックピットを再現できる。生徒が手順に迷うと、自動的にプログラムが次にどこを見るべきかなどを教えてくれる。また、計器やスイッチに手を伸ばし、本物と似た感じで操作を行える。これであれば、生徒に教官が付きっきりとなる必要がないだけでなく、例えば生徒がホロレンズを自宅に持ち帰り、時間や場所にとらわれず学習することも可能だ。
日航によれば、この訓練プログラムのコンセプトは「飛行機を1機丸ごと教室に持ってくる」。運行乗務員の場合、規定の研修時間が定められているため、これを使って、学習時間を短くすることは考えていないが、訓練の回数を増やすことで、習熟度を高め、運行品質を高めることが狙いだ。
別の利用シーン模索
日航では、常にさまざまな分野で次世代に向けたイノベーションを模索しており、既に84型のウィンドウズ10端末「サーフェス・ハブ」も導入し、整備工程の管理業務に用いている。この訓練プログラムの開発に当たっては、オキュラス・リフトのようなVRも検討したが、HMD(ヘッドマウントディスプレー)を装着しても、ユーザーが自分の指を画面越しに見られることが不可欠で、ホロレンズを採用したという。