旭化成は11日、平成28年3月期の連結決算を発表し、子会社の旭化成建材によるくい打ちデータ偽装問題に関連して約14億円の特別損失を計上した。偽装が見つかった工事の安全性を確認するための調査費が大半で、当初想定していた20億円には達しなかった。
同日会見した坂本修一常務は、「安全性の調査はほぼ完了しているので(29年3月期に)大きな額の特損はない」と語った。問題の発端となった横浜市の傾斜マンションについては「建て替えると決まっていないので(特損は)見込んでいない」とした。
28年3月期は、原料価格の下落で石油化学事業の採算が改善し、営業利益が前期比4.6%増の1652億円と3年連続で過去最高を更新した。一方、販売価格も下がったため、売上高は2.3%減の1兆9409億円と減少した。最終利益は13.2%減の917億円だった。