多くの人出でにぎわうユニバーサル・スタジオ・ジャパン【拡大】
しかし、昨年11月に運営会社を買収したコムキャストは経営陣を刷新。巨額投資に対する採算性を疑問視する姿勢を鮮明にした。
沖縄は冬場も暖かいのでオフシーズンの落ち込みは少ないが、頻繁に上陸する台風の影響が無視できない。また、首都圏や関西と比べて人口が少ないうえ、沖縄に行く観光客は美しい海など自然環境を好む傾向があることから、投資に見合う集客が見込めないと判断したとみられる。
コムキャストから派遣されたボニエCEOら新経営陣は、計画を主導してきた運営会社の森岡毅執行役員らと何度も協議を重ね、最終的に計画の断念を決めた。
沖縄県庁を訪問したボニエCEOから直接、計画撤退の報告を受けた沖縄県の安慶田(あげた)光男副知事は「沖縄観光のブランド力向上につながるものだったので、非常に残念だ」と述べるなど、政府や沖縄県の関係者からは落胆の声が多く聞かれた。
15周年で絶好調維持
一方、運営会社側には悲観論ばかりではない。関係者は「テーマパークは入場者に飽きられないようにするために継続的な投資が必要。沖縄を断念することで大阪のUSJに集中投資できる」と強調する。