延期続くMRJ、ライバル機が追撃 エンブラエル、高性能型を前倒し初飛行 (2/4ページ)

2016.5.26 06:56

三菱航空機のMRJ(同社提供)

三菱航空機のMRJ(同社提供)【拡大】

  • 初飛行を成功させたエンブラエルの最新小型ジェット旅客機「E190-E2」(三菱航空機提供)

 MRJは米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)の最新エンジンを搭載し、従来機よりも燃費性能が2割程度高く、低騒音というのが売りだった。

 だが、E2シリーズもP&Wの最新エンジンを採用し、MRJの優位性は低くなっている。それでも、三菱航空機の岸信夫副社長は「機体設計などから燃費性能は4~5%高い」とMRJの競争力を強調する。

 今後20年で、100席以下のリージョナルジェット市場は約5000機の需要があるとされ、三菱航空機は半数以上の受注獲得を目指している。燃費性能はE2シリーズより高いとみられるが、最大の課題は18年の納期を守れるかどうかになってきた。

 納入は4度延期

 MRJは半世紀ぶりの国産旅客機開発のため、計画は大幅に遅れ、初納入の予定は4度も延期されている。昨年10月にようやく初飛行を成功させたが、その2カ月後の12月には主翼の強度不足やソフトウエアの改良などで初納入が17年4~6月から1年程度遅れると発表した。

これに対し、エンブラエルのE190-E2は当初19年に…

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。