三菱航空機は、これから日米で2500時間の飛行試験を行い、18年に世界の航空当局が安全性を認証する「型式証明」を取得した後に、ANAホールディングス(HD)へ初号機を引き渡す計画だ。
受注は善戦 欧州からも引き合い
これに対し、エンブラエルのE190-E2は当初19年に初号機を引き渡す計画だったが、18年に前倒しした。さらに今回、初飛行も予定より早めた。エンブラエルは型式証明の取得などの経験が豊富で、MRJはこれ以上の遅れは回避したいところだ。
これまでの受注数はE2シリーズが640機、MRJは427機と、三菱航空機は半世紀ぶりの開発ながら善戦している。ただ、開発スケジュールが遅れれば、今後の受注競争に大きな影響を与える可能性がある。
一方で、三菱航空機の森本浩通社長は「これまで受注できていない欧州の航空会社からも引き合いが来ている」と話すなど、初飛行以降、MRJの営業には追い風が吹いている。今年に入り、米国の営業拠点も強化しており、エンブラエルのお膝元でもある中南米での売り込みにも力を入れる方針だ。