セブン&アイ・ホールディングス 鈴木敏文名誉顧問一問一答(下)「後継者のことは考えていた。変化を読み取れる人だ」「資本と経営の分離は当たり前」 (3/3ページ)

2016.8.5 19:53

セブン&アイホールディングスの鈴木敏文名誉顧問=5日、東京都千代田区(寺河内美奈撮影)
セブン&アイホールディングスの鈴木敏文名誉顧問=5日、東京都千代田区(寺河内美奈撮影)【拡大】

  • セブン&アイホールディングスの鈴木敏文名誉顧問=5日、東京都千代田区(寺河内美奈撮影)
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 --出光興産など、創業家と経営陣の問題が目立つ

 「資本と経営は分離しないといけないのは当たり前のことだ。批判するのは簡単だが、ただ、その過程にはいろいろあるし、各社ごとに個別の事情がある」

 --商品をヒットさせ続けるのは難しい 

 「もっとおいしいなという風に感じてもらえば消費者は離れない。矛盾すると感じるかもしれないが、おいしいモノは一番飽きるから、おいしいモノほど変えていかないといけない。例えば、いい料理屋に行って、毎日同じ料理を食べろといわれたら、どんなにおいしいとしても飽きるでしょう」

 --店舗とインターネット通販を融合するオムニチャネルは

 「例えば飛行機とか自動車をコンビニで売ったっていい。コンビニに陳列できるものだけしか売ってはいけないわけではない。それからもう一方で、コンビニを通すことで商品開発をする。自分たちの店頭だけでは売れなくても、新しい商品を開発して、それがインターネット通販で売れるようにする。それがオムニチャネルなんです」

 「簡単なことじゃない。でもみんな簡単なことじゃないから、そんなことを言ったってといって反対する。1つのものを作るのは一瞬の思いつきでぱっと作れるものもあるが、そんなものは少ない。こうしたサービスがあればという仮説を設けて、どこまで行けば利益を生み出すかは分かる」

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