昭和シェル、6月中間は41%最終減益 出光との合併は「予定通り来年4月に」

決算を発表する昭和シェル石油の坂田貴志執行役員=10日、東京都千代田区
決算を発表する昭和シェル石油の坂田貴志執行役員=10日、東京都千代田区【拡大】

 昭和シェル石油が10日発表した平成28年6月中間連結決算は、最終利益が前年同期比41・8%減の52億円だった。4~6月期は原油価格が上昇し在庫として抱える備蓄原油で146億円の評価益が発生したが、1~3月期に計上した評価損180億円の影響が残った。売上高は25・9%減の8515億円だった。

 出光興産との合併計画に出光の創業家が反対している問題について、この日会見した坂田貴志執行役員は「需要が減少する成熟産業では業界再編が避けて通れない。強い会社をつくるため、出光との統合はベストの選択だ」と述べ、予定通り来年4月の合併を目指す方針を強調した。

 出光の創業家側が労働組合の存在など企業文化の違いを反対理由に挙げていることに関し、坂田氏は「企業文化の違いで相乗効果が生まれないとは思っていない」と話した。

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