ルール破る度胸が裏目に ウーバーが日本で失敗した本当の理由(2) (5/6ページ)

2016.8.30 11:11

ウーバーのシステムを活用した京丹後市の「ささえ合い交通」。手にしたタブレット端末のアプリで女性が配車を依頼すると、自家用車が到着した。こうした取り組みを広げることができるか=5月、京都府京丹後市
ウーバーのシステムを活用した京丹後市の「ささえ合い交通」。手にしたタブレット端末のアプリで女性が配車を依頼すると、自家用車が到着した。こうした取り組みを広げることができるか=5月、京都府京丹後市【拡大】

 日本では、既存の大企業が有利なのは当然で、それにより変化のスピードが遅いが、最近になって各省庁や地方自治体がスタートアップ、またはスタートアップ何社かのグループと進んで協働するようになっている。しかし、彼らは繰り返し法令に抵触した経歴のある企業とは一緒に仕事をしたいとは思わない。日本の消費者にも同じ抵抗感や嫌悪感がある。

 日本はもはや閉じた市場でもなく、単なる製造業中心の産業構造でもない。欧米企業が数多く進出し、既成概念を打ち破っている。マイクロソフト、セールスフォース、フェイスブック、アマゾンなどが日本の各業界を根底から変えてしまった。彼らは、スマートに立ち回り、米国では大うけだったビジネスの脚本を日本には持ち込まなかった。そこに成功のポイントがある。

 私たち米国人は、ルールを破る度胸のある者を好む。ルールに触れることなしに進歩はありえないと信じ込めるほどに、それは米国の文化に染み込んでいる。もし、革新的な進歩が法令に抵触することなく実現したならば、私たちは社会の因習や常識をルールと再定義して、ビジョンを持った起業家が果敢にルールを破って進歩を成し遂げたのだというストーリーを作るだろう。

 しかし、日本には何がルールかということについてもっと明確な理解がある。過去には因習を無視することはリスクであり、時にそれは利己的な姿勢だととられてきた。ただ、この見方には徐々に変化が見られ、私はそこに日本の希望を感じている。夢を実現するために因習にとらわれずに進むことは肯定的に見られるようになり、その主体である革新的スタートアップも歓迎される兆しがある。

しかし、ルールといっても法令を破るとなるとまったく別次元の話だ

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