マツダ“地味”な独自技術で存在感 原点回帰で危機の歴史と決別なるか (3/5ページ)

2016.9.7 06:35

マツダが8月25日に発売した旗艦車「アテンザ」の改良モデルも車両制御技術「GVC」を採用している
マツダが8月25日に発売した旗艦車「アテンザ」の改良モデルも車両制御技術「GVC」を採用している【拡大】

  • 「アテンザ」改良モデルは制限速度などを表示するヘッドアップディスプレーを採用した

 スカイアクティブを採用した新世代商品は2012年のスポーツ用多目的車(SUV)「CX-5」を皮切りに、旗艦車「アテンザ」、スポーツ車「デミオ」などに幅広く拡大し、昨年11月末まで約4年間に累計300万台を突破。16年3月期は営業利益が前期比12%増の2267億円、世界販売は10%増の153万台といずれも過去最高を記録した。為替変動の影響が424億円の減益要因になったが、販売の好調でカバーしている。

 マツダを原点回帰に向かわせたのは、これまでの危機の歴史だ。1967年に世界初の量産ロータリーエンジンを搭載した「コスモスポーツ」を発売。おむすび型のローター(回転子)を気筒の中で回し、吸気、圧縮、爆発の工程を繰り返して動力を生むエンジンは、通常のエンジンに比べて小型で出力が高く、スポーツ車「RX-7」など人気車種を生んだ。

 一時はマイクロバスなどにも搭載を広げたが、73年の石油ショックなどで燃費の悪さが敬遠され、業績が悪化した。アクセラの前身とされる小型車「ファミリア」のヒットなどで乗り切るが、バブル期には販売系列を「アンフィニ」「ユーノス」など5チャンネルまで広げる過剰投資が裏目に出て、米フォード・モーターに支援を求めた。

重視するのは「人間中心の設計思想」

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。