マツダ“地味”な独自技術で存在感 原点回帰で危機の歴史と決別なるか (5/5ページ)

2016.9.7 06:35

マツダが8月25日に発売した旗艦車「アテンザ」の改良モデルも車両制御技術「GVC」を採用している
マツダが8月25日に発売した旗艦車「アテンザ」の改良モデルも車両制御技術「GVC」を採用している【拡大】

  • 「アテンザ」改良モデルは制限速度などを表示するヘッドアップディスプレーを採用した

 長時間の運転でも操作ミスを起こさないよう、人間が最もリラックスできる無重力状態に近いシートポジションを追求。計器類に視線を移す時間を減らすため、アクセラの改良モデルはヘッドアップディスプレーに新たに制限速度の表示を追加するなど地味ながら進化を続けている。

 業界関係者はGVCなどスカイアクティブ技術について、「ハイブリッドのように購入のきっかけになるほど影響力は大きくないが、一度体験すると効果は絶大だ」と語る。マツダは17年3月期に円高などで営業減益を予想する。好調から一転して危機に陥る歴史を断ち切れるかどうか。企業努力に加え、真摯(しんし)な姿勢を評価できるクルマ文化の確立が問われている。(会田聡)

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