農林水産省によると、発情期を見落とすと乳牛1頭当たり年間300キロの生乳が採れず、国内では年間260億円の損失となる。
帯広市の農業関連IT企業「ファームノート」は牛の前後、左右、垂直の3方向の動きを記録するセンサーを開発。AIが活動量、反芻(はんすう)時間、休憩時間などを計算し、いつもと様子が違う牛をスマホに通知する。
AIは、よく動く牛やおとなしい牛といった個体差を学習する。データが増えると発情期を“推論”する精度は高くなる。同社社長の小林晋也(36)は「AIは牛の発情そのものは理解しないが、発情期の行動パターンを見いだす」と解説する。
国内の酪農は搾乳量や繁殖率の低迷に加えて、後継者不足など課題が山積。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)による外国製品の参入も現実味を帯びてきた。山岸は「何かしないと日本の乳製品がなくなってしまう。不安だからこそ、新しい技術を導入して闘っていく」と決意を込めた。
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愛媛県から事業委託を受けた「えひめ結婚支援センター」に介護職の佳子(42)=仮名=が登録して5年が過ぎた。毎月通い、タブレット端末で男性会員を検索する。25人ほどに会ったが交際に至らず、自信をなくしていた。
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