酪農も婚活もAI活用の時代 発情期を推論 5年間見合い不調が一転 (2/3ページ)

2016.9.20 15:00

 農林水産省によると、発情期を見落とすと乳牛1頭当たり年間300キロの生乳が採れず、国内では年間260億円の損失となる。

 帯広市の農業関連IT企業「ファームノート」は牛の前後、左右、垂直の3方向の動きを記録するセンサーを開発。AIが活動量、反芻(はんすう)時間、休憩時間などを計算し、いつもと様子が違う牛をスマホに通知する。

 AIは、よく動く牛やおとなしい牛といった個体差を学習する。データが増えると発情期を“推論”する精度は高くなる。同社社長の小林晋也(36)は「AIは牛の発情そのものは理解しないが、発情期の行動パターンを見いだす」と解説する。

 国内の酪農は搾乳量や繁殖率の低迷に加えて、後継者不足など課題が山積。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)による外国製品の参入も現実味を帯びてきた。山岸は「何かしないと日本の乳製品がなくなってしまう。不安だからこそ、新しい技術を導入して闘っていく」と決意を込めた。

 ◆好みの似た異性紹介

 愛媛県から事業委託を受けた「えひめ結婚支援センター」に介護職の佳子(42)=仮名=が登録して5年が過ぎた。毎月通い、タブレット端末で男性会員を検索する。25人ほどに会ったが交際に至らず、自信をなくしていた。

 転機が訪れたのは今年5月。年収を重視した条件検索では出てこなかった年下の男性が画面上に表示された。喫茶店での初対面で話が弾み、誠実さに好印象を受けた。「5年間お見合いをして、出会えて良かったと初めて思えた人だった」

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