
新型車両の導入に伴い、順次姿を消すことになった「103系」。関西在住者にとってなじみ深いオレンジ色の車両はJR大阪環状線のシンボルだった=大阪市北区のJR大阪駅【拡大】
実際、103系に乗ろうと大阪環状線のホームで電車を待っていると、銀色に青のラインの紀州路快速、茶のラインの大和路快速、ウグイス色の関西線直通列車など色とりどりの電車が次々と到着し、なかなか目当てのオレンジ色の電車が来ない。
この混沌とした様子は、一部で「何色が来るかお楽しみ」と揶揄(やゆ)されているほどだ。
もはや入れない「トイレ」
全く油断ならない大阪環状線。実は、利用者もおよそ半数が満足していない。JR西日本が行った調査結果をまとめた「オレンジ白書」によると、利用者で満足しているとの回答は57%にとどまった。満足の根拠は親しみが大勢を占め、かっこよさなどを挙げる人はごく少数だった。
不満足の理由は、随所にかいま見られる。第一は何といっても施設や車両の「古さ」だ。
施設では例えば桃谷駅。オレンジ白書では、トイレ満足度は10%を切る。「行きたくない」ではなく、もはや「行けない」という笑えない状態に陥っていた。