セブン、脱カリスマ経営へ「選択と集中」宣言 関西の雄・H2Oと組み百貨店事業を縮小 (4/4ページ)

2016.10.7 06:30

記者会見するセブン&アイ・ホールディングスの井阪隆一社長=6日、東京都中央区
記者会見するセブン&アイ・ホールディングスの井阪隆一社長=6日、東京都中央区【拡大】

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 ■セブン&アイHDの中期計画の骨子

 ・そごう・西武の関西3店舗をH2Oリテイリングに譲渡し、首都圏の店舗に経営資源を集中

 ・2017~19年度までの3カ年で、営業利益4500億円、株主資本利益率(ROE)10%を目指し、連結配当性向は40%を維持

 ・国内のコンビニ新規出店基準を見直し、不採算店舗の閉鎖を加速

 ・グループ共通のポイント制度による囲い込みの強化や独自のスマホ向けアプリの開発でオムニチャネル戦略を修正

 ・プライベートブランド(自主企画)商品の強化

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【用語解説】セブン&アイ・ホールディングス

 1958年設立のヨーカ堂(現イトーヨーカ堂)を発祥とする一大流通グループ。名誉顧問の鈴木敏文氏が事業を拡大させてきたコンビニのセブン-イレブン・ジャパンを中核に、百貨店のそごう・西武やセブン銀行、専門店のロフトや赤ちゃん本舗なども含め約150社。2016年2月期の連結売上高は6兆457億円。

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【用語解説】エイチ・ツー・オー(H2O)リテイリング

 阪急阪神百貨店やスーパーのイズミヤなどを傘下に置く持ち株会社。2007年10月に旧阪急百貨店と旧阪神百貨店が経営統合し誕生した。今年7月時点で東京、大阪、兵庫などに百貨店15店舗、スーパー200店舗を展開する。16年3月期の連結売上高は9156億円、17年3月期は9300億円を見込む。

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