東京・秋葉原のヨドバシカメラでは、4Kテレビがずらりと並ぶ。店舗の担当者は「今年は価格が下がり、お客の関心も高い」と話す。対応するブルーレイレコーダーも好調に推移している。
調査会社GfKジャパンによると、11月のテレビ販売全体に占める4Kの割合は初めて6割を超えた。売れ筋の価格が16万円程度にまで下がっており、消費者が流れているようだ。
ただ、業界は消耗戦の様相だ。10月末のハロウィーン商戦に続き、イオンなどが11月下旬に米国の慣習にならって「ブラック・フライデー」と呼ぶ激安セールを仕掛けるなど、値引き合戦が続いている。百貨店などの関係者からは「例年、秋から冬にかけては無理に値引きしなくても売れる時期だったのに」との恨み節が漏れる。