WH、工期遅れで経営悪化 スリーマイル島事故で原発途絶え 名門企業の技術力低下 (1/3ページ)

2017.3.29 18:56

ウェスチングハウス・エレクトリックが米ジョージア州で建設中の原子力発電所
ウェスチングハウス・エレクトリックが米ジョージア州で建設中の原子力発電所【拡大】

 【ワシントン=小雲規生】東芝の米原子力子会社ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)は1957年に世界で初めて加圧水型(PWR)原発の商用化に成功した名門企業だ。しかし、コストダウンを狙って導入した新しい生産方式の運用に失敗。米国の原発事故以降、20年間にわたり、原発新設が停滞したこともあり、技術力が低下したとの指摘もある。

名門の傲り

 1886年創業のWHは米国を代表する重電メーカーだ。世界で運転中の原発のうち約半分で、同社の原発技術が利用されている。2005年には出力拡大と建設コスト低減を目指して開発した次世代原発「AP1000」が米原子力規制委員会(NRC)の承認を取得。現在、米国で4基、中国で4基の建設が進む。

 しかし米国で建設中の4基は12年の認可後、いずれも工期が大幅に遅れている。ジョージア州のボーグル原発3、4号機は、完成時期がそれぞれ19年と20年と当初予定から約3年半ずれ込んだ。サウスカロライナ州のV・Cサマー原発2、3号機も当初計画から2~4年の遅れて、20年に完成する予定だ。

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