
カウリスの創業者で代表取締役CEOの島津敦好氏【拡大】
日本語という防壁
--しかし、米国ではオフラインも含めると年間約85億ドル(約9000億円)のクレジットカード不正利用被害があります。日本の経済規模は米国の30%ほどですが、クレジットカードの不正利用被害額がどうしてこんなに違うのでしょう。
「詐欺はクレジットカードの不正利用にとどまりませんが、クレジットカードについて言えば、日本人がいまだに現金決済やその他の電子決済方法を好むのが主な要因だと思います。日本でもクレジットカードを持っている人は多いですが、日米を比較すると利用率には大きな開きがあります。しかし、サイバー攻撃全般についていえば、私たちが日本語を使っていることが障壁になっています」
--どういうことでしょう
「日本ではサイバー攻撃やネット詐欺の件数が13年に急増しました。この年は、Webブラウザに自動翻訳機能が備わった年です。それまでは、海外のハッカーが日本のWebサイトにアクセスできても、それが銀行のページなのか、口座管理画面はどこにあるのか、どのポイントカードに対応しているのかなどを読んで理解することが難しかったのです」