
カウリスの創業者で代表取締役CEOの島津敦好氏【拡大】
--個人がインターネット上で身を守るためにできる最善の対策は
「最も重要なのは、パスワード管理ソフトをインストールして、異なるサイトで同じユーザーネームとパスワードを使い回さないようにすることです。日本人の7割にこの習慣があるというアンケート結果がありますが、今すぐにやめなければなりません。また、https://haveibeenpwned.comをときどき確認するのもいいでしょう。最近盗まれたEメールアドレスの中に自分の物がないか確かめることができます」
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国内で発表されるインターネット詐欺の公式件数はいまだに少ない。しかし、実際に起こっているサイバー攻撃や詐欺の件数を知ることはとても難しい。多くの企業はシステムが脅威にさらされていることに気付いていないし、もし気付いたとしても評判の低下を恐れてハッキングの被害をおおやけにすることを渋る会社も多いだろう。
実際の件数にかかわらず、島津氏がインタビューで指摘した点は重要だ。国内でも、ハッキングやネット詐欺は今後もっと日常的に起こるようになる。
ハッキング自体が簡単になり、自動化が進んでいることに加えて、自動翻訳によって海外のハッカーが日本のWebサイトを狙いやすくなっている。しかも、それと時を同じくして、日本企業はインターネット上でどんどん重要なデータや秘密情報を管理するようになっている。
フロードアラートのような製品が根本的な問題を解決するわけではないが、被害を減少させるのに役立つことは間違いない。
文:ティム・ロメロ
訳:堀まどか
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【プロフィル】ティム・ロメロ
米国出身。東京に拠点を置き、起業家として活躍。20年以上前に来日し、以来複数の会社を立ち上げ、売却。“Disrupting Japan”(日本をディスラプトする)と題するポッドキャストを主催するほか、起業家のメンター及び投資家としても日本のスタートアップコミュニティーに深く関与する。公式ホームページ=http://www.t3.org、ポッドキャスト=http://www.disruptingjapan.com/