【ネットろんだん】
就任1年で東京都知事を辞職した猪瀬直樹氏。ネットでの発信に熱心な半面、ネット住民からの毀誉褒貶(きよほうへん)も激しかった。東日本大震災での救助対応は称賛され、英語でのツイッターやプレゼンテーションは「つたなすぎる」と批判。五輪招致で頂点に達した評価は、5000万円問題で地に落ちた。最後は「カバン芸」がもの悲しい幕引き役となった。
「オレの今年の面白かったベスト10。。。猪瀬知事のカバンのくだり入るかも。。。」
ツイッターで19日にこうつぶやいたのは、お笑いコンビ、ダウンタウンの松本人志さん。16日の都総務委員会で、5000万円を模した白い箱を猪瀬氏が無理やり自分のカバンに押し込んだものの、チャックが閉まらず往生する様子はテレビでも繰り返し流れた。ネット上のニュースでも「コントかよ」などの見出しで報じられ、笑いのプロの松本さんに評価されたことでさらに話題になった。
震災対応は称賛
都副知事時代には、平成23年の大震災発生当日、自身のツイッターに「宮城県気仙沼市の施設に子供たちが取り残されている」という情報が届くと、それを即座に東京消防庁の幹部に伝え、東京から応援ヘリが現地に飛んで子供たちが救出される一幕があった。