「日本でダイオウイカが発見されるのは、大部分が日本海で、季節は冬なのです」
過去の漂着統計によると1941年から78年までの間に新潟以西の本州日本海沿岸で計20個体の発見例がある。
それを見ると74年末から75年初め、75年末から76年初めの両冬にも6個体と7個体のラッシュがあった。
20個体の月別漂着数は、2月が最も多く、1月、12月、3月の順だった。彼らの出現は、厳冬の風物詩なのだ。
ダイオウイカは、世界の暖かい海の500~1千メートルの深さに広く分布しているとみられるが、目撃例は欧州、日本、ニュージーランドで多い。
日本の場合は、どうして冬の日本海に多いのか。
窪寺さんは、日本海の特殊な海洋構造が関係しているようだと考える。その300~400メートル以深には、日本海固有水と呼ばれる1~0度の冷たい海水がたまっている。