ダイオウイカの適水温は、6~10度なので、日本海では他の海域より浅めの水深にいるとみられる。
この日本海で、冬に表層が大陸側から冷え始めると、冷たく重い海水が固有水を補給する形で北からダイオウイカの生息層に迫ってくる。
それを避けて表層へ移動したところに強い北西風が吹くと、日本に向けて押し流され、新潟県から山口県にかけての海岸に漂着することになるらしい。
仮説の段階だが、冬の漂着には、こうした仕組みが考えられるということだ。
また、ダイオウイカは、筋肉中に含まれる軽いアンモニアの働きで中立浮力を保っているが、急な水温低下に遭って衰弱し、バランス調整力を失って海面に浮かび上がってしまうこともあるのだろう。
ダイオウイカには謎が多い。大きい個体の体重は100キロを超えるが、年齢は不詳。普通に見つかるサイズのダイオウイカだと3歳くらいの可能性が高いようだ。