会見で質問に答える原子力規制委員会の田中俊一委員長=16日午後、東京都港区の原子力規制庁(鴨川一也撮影)【拡大】
原子力規制委員会の田中俊一委員長は16日午後の記者会見で、川内原発の審査書案を了承したことについて、「これはゴールではない。九州電力はますます努力する必要がある」と話した。
世界一厳しいとされる新規制基準に合致していることを理由に、川内原発は「ほぼ世界最高レベルに近いと思う」と強調。「日本は世界に比べ自然災害が飛び抜けて厳しい。その備えを相当厳しく求めている」と説明した。
さらに、審査とは別に経営者の安全に対する考えを直接聴くため、九電の瓜生(うりう)道明社長を規制委の定例会の場に呼ぶ考えも示した。他の原発の審査については「審査が進んでいる高浜原発が優先的に進んでいくと思う」と述べた。
田中委員長は会見に先立ち、動画投稿サイト「ユーチューブ」などを使って、国民向けに川内原発の審査書案を説明。委員長が自ら背景説明を行うことは異例で、自ら作成した資料を用い約30分間、川内原発の安全性を分かりやすい言葉で話した。