◆NASAから提案
--ISSの米国実験棟で、日本が主になって科学的観測を行うことは初めてと聞いた。一私立大学がNASAと共同で観測を行うことは画期的であり、どのような経緯があったのか
流星の観測をすることに決めたあと、キューブサットという流星プロジェクトを発足させた。これは、流星観測をするため、キューブサット(10センチ角のキューブユニットを3個つなげた衛星)を開発して打ち上げようとしたものだ。衛星のデータは地上にある大学のアンテナで送受信する。このプロジェクトをNASAが知るところとなり、ISSの米国実験棟のモジュールにカメラを積んで流星観測をしないかという提案を受けた。ISSに搭載するのであれば、キューブサットより大きいカメラで観測しようと考え、現在のメテオプロジェクトを立ち上げた。
--メテオプロジェクトで何を観測しようとしているのか
流星つまり彗星の破片も含む塵がどんなものか調べる。どれくらいの頻度で、どのサイズのものがどれくらい分布しているかなどの基本データを観測しようと考えている。地球に降ってくる隕石(流星の中で、大気との摩擦でも燃え尽きずに地上まで落ちてくる大きいもの)には恐竜が絶滅を起こす原因になったともいわれる大きいものから小さいものまである。これらのサイズを持つものが、どのように分布しているのか詳細がわかっていないため調べてやろうと思った。
--なぜ2年間の観測なのか
基本的なことはだいたい2年間でわかるものだ。今回の流星観測はISSの米国与圧実験棟の観測用窓越しに行う。しかし、観測という意味では、実験棟の外で行うほうが広い視野でできるため、2年後にはそれを実現しようと考えている。そのためのプロジェクトも今年スタートさせる。次のステップに進んでいくためのきっかけとなる2年間だ。