千葉工業大学 国際宇宙ステーション 流星観測プロジェクトMETEOR (5/9ページ)

2015.3.21 05:00

松井孝典所長

松井孝典所長【拡大】

  • 荒井朋子氏

 ◆生命の起源に迫る

 --メテオプロジェクトは先生の提唱するアストロバイオロジーとどう関係しているのか

 彗星には有機物が含まれている。有機物が集まると生命の元となる細胞ができるので、この有機物を調べれば生命の起源に迫ることができる。また、彗星が生命を運んでくるという説やパンスペルミア説(地球の生命の起源は地球ではなく、他の天体で発生した微生物の芽胞が地球に到達したものとする説)があるが、誰も本格的に研究していない。流星群は、大気圏に突入したとき燃えて発光するから観測できる。更に流星塵を採取すれば生命そのものを探すことが可能と考えている。

 --再打ち上げが6月に予定されているが、2年間の観測が終わったら、その先の展望は

 2年後は、次の段階に進む。ISSに回収装置を積んで、流星の塵を直接回収して付着物を調べたい。塵をダメージがないよう採取してどのようなものでできているか、付着物があるかを調査するつもりだ。実際に生物が付着していたら、どのような条件なら生命が生き残るかを試験する。実験室の中では、既にこの点についての基礎実験は行っている。また、流星は大気中で発光するが、これも実験室で再現したものと実際のものとを比べてみる。われわれは、アストロバイオロジーの根幹となるような基礎的研究をやろうとしている。世界中の人々がまだやらず、われわれのところでしかできないことをやりたい。

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